『無菌性髄膜炎症候群』
とは何なんでしょう??
原因、症状、治療方法をまとめてみました。
無菌性髄膜炎症候群とは??
ママタレで有名な辻希美さんがこのたび『無菌性髄膜炎症候群』
と診断され数日間入院することとなりました。
無菌性髄膜炎症候群???
聞いたこともないような病名ですが『髄膜炎』だったら
なんとなく聞いたことがある人もいるかもしれません。
無菌性髄膜炎症候群とは髄膜炎の一種で、髄膜炎とは
↑↑↑のように頭蓋骨と脳の間にある硬膜、くも膜、軟膜をまとめて
髄膜と言い、この髄膜に炎症が起きている状態のことをいいます。
また髄膜炎は以下2つに分類することができます。
- 無菌性(ウイルス性)髄膜炎
- 化膿性(細菌性)髄膜炎
これは字の通り、ウイルスが原因で髄膜炎になるか、細菌が原因で
髄膜炎になるかで分類されます。で今回辻さんがかかったのは
無菌性(ウイルス性)の髄膜炎で、ぱっと見こっちの方が重篤な
感じがしますが、実際は化膿性(細菌性)の髄膜炎の方がずっと重症
で後遺症が残る確率もぐっと上がるそうです。
また髄膜炎にかかる年齢は
- 0歳〜9歳 80%
- 10歳〜14歳 10%
- 15歳〜 10%
圧倒的に若年者がかかる病気です。
とここまで来ましたが、脳の中のある部分に炎症が起きるというだけ
でもとても怖そうな病気な感じがしますが辻さんはこのまま大丈夫
なんでしょうか!!??
原因は??
原因は
細菌やウイルスが鼻・のど・気管の粘膜などに感染して、まず風邪の症状を起こし、体力が弱っていたり、特殊な体質があると、それらが血液の中に入り、やがて頭のなかの髄膜に達します。中耳炎や副鼻腔炎など脳に近いところの炎症から、直接頭のなかに入っていくと考えられる。
らしいです。まぁ単純に言ったら、まずはウイルスや細菌が鼻やのどに
感染してそこで炎症を起こし、そのままウイルスや細菌が脳に入っていく
ということです。
症状は??
まず発熱・頭痛・嘔吐が3大症状と言われています。いわゆる風邪
のような症状から始まります。髄膜まで来た細菌やウイルスが遂に
脳まで達してしまうと脳炎になり、ここまで来ると意識障害や
けいれんが起き、最悪の場合、手遅れになってしまう場合もあります。
また最悪の場合を逃れたとしても、炎症が脳に近いだけあり、後遺症が
残ってしまう場合もあります。ケースとしては学習障害、難聴、てんかん
などがあります。
ウイルス性の場合は大体1週間ほどで症状は収まりますが、細菌性の場合
死亡率が30%もあり、後遺症も20%〜30%の人は残ると考えられます。
また症状が数年間続く人も中にはいるそうです。
今回辻さんはウイルス性の髄膜炎なので、それほど症状も重くなく、
順調に回復すれば1週間ほどで芸能活動に復帰できると考えられます。
治療法は??
治療法はごく一般的で細菌やウイルスを殺すために抗生物質が
2〜3週間投与されます。また自費ですが髄膜炎を予防するための
ワクチンも認可されています。
細菌性髄膜炎の主な原因となるインフルエンザ桿菌、肺炎球菌の
のためのワクチンですが、
- インフルエンザ桿菌→6000円〜8000円
- 肺炎球菌 →8000円〜10000円
でワクチンを受けられます。幼少期の頃にワクチンを受ける
のが通常で接種率は60〜65%ほど。任意接種にしては
割合は高いそうです。
細菌性髄膜炎になってしまった場合、後遺症が残り、最悪の場合
死に至るケースもあるので予防接種しておくのが望ましいです。
まとめ
今回辻さんが『無菌性髄膜炎症候群』で入院と報道
されましたが、髄膜炎はウイルス性と細菌性があり
辻さんがかかったのはウイルス性でした。
ウイルス性の場合、通常であれば抗生物質が投与され
1週間ほどで完治できる病気なので、長期休養の心配
もないでしょう!!!
元気な姿が見れる日も近そうですね!!
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